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カナダ

[2022年度] 海外住み日本の会社員がカナダでタックスリターンしてみた(準備から申告まで)

[2022年度] 海外住み日本の会社員がカナダでタックスリターンしてみた(準備から申告まで)
kanri_azarashi
この記事では

2023年に入ってから、2022年度分の税金を、カナダで初めてタックスリターン(税務申告)を行いました。カナダ国外の所得がある人向けの準備から申告までについて紹介します。

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タックスリターンとは

カナダには日本の年末調整のようなシステムはなく、毎年1月から4月末まで自身で前年度分の収入に対してのタックスリターン(確定申告)を行う必要があります。

カナダで何かしらの仕事をしている方は、給料から様々な税金が天引きされた金額が支給されています。
しかし、実際に払わなければならない税額は、1年を通しての総収入が確定してから決定されます。
そのため、決定された実際の税額をもとに、すでに通常の給料から多く支払っていれば差額が戻され、少なく払っていれば追加で徴収されます。

また、働けるビザを持っているけれど、学校などに通っており現状は就労しておらず収入ゼロの場合でも申告する必要があります。

年を跨いだ滞在の場合

(例)2022年7月〜2023年6月までの1年間カナダに働けるビザを持って滞在する場合
下記のように2年分の申告を行う必要があります。

  • 2022年7月〜12月分 → 2023年の1月〜4月でタックスリターン
  • 2023年1月〜6月分  → 2024年の1月〜4月でタックスリターン

またタックスリターンできるのは、ワークビザを持って入国した日(カナダのResidentになった日)以降からです。観光ビザからワーホリビザに切り替える場合など、観光ビザ時の家賃等は計上することはできません。

海外での収入の場合

アザラシの状況はこんな感じ
  • 初めてのタックスリターン
  • 働けるビザを持っている(ワーホリビザ)
  • 日本の会社からお給料をもらっている(カナダからの収入なし)
  • 日本の非居住者で所得税は源泉徴収されてないが、昨年度分の住民税は払っている
  • 職業は、WEB制作/ブロガー

アザラシの場合、「個人事業主(Sole proprietorships)」または「海外からの収入(Other Foreign Income)」のどちらかで申告する事ができます。

どちらの申告方法にするか

個人事業主として申告するか、海外からの収入で申告するか、違いについては下記の通りになります。

個人事業主(Sole proprietorships)
  • 自宅をオフィスとしている場合、使用しているパーセンテージに応じで家賃や光熱費、インターネット代なども経費とすることができます。
  • その他、仕事で使用した経費が計上できます
海外からの収入(Other Foreign Income)
  • 非居住者の場合は給料から源泉徴収されていないため、給料をフル申告すればOKです
  • また、初年度の場合、昨年まで日本に滞在している人は、今年も住民税の支払いが行われている場合があります。フル給料+支払い済みの税 として申告することができます。

日本では会社員なのですが、海外転出をして日本が居住国でないし、源泉徴収されてないので、カナダでは個人事業主として報告したとしても、全然問題ないと思われます。
最終的に判断するのはCRA(カナダ歳入庁)になります。

アザラシ
アザラシ

結局、どちらでも比べて、税金の安い方で申告することにしました

申告前の準備

個人事業主(Sole proprietorships)で申告する場合

とりあえず、入国日からの帳簿をまとめることにしました。

  • 毎月の給料や、家賃、インターネット、スマホ代、仕事関連で購入したものを記入していきます。
  • 日本円で払ったものは、年の平均レートで、カナダドルに換算して、記載します
    参考:Annual exchange rates
  • 経費を証明できる、領収書、レシート、クレジットの明細をデジタルでいいので揃えます

参考にしたテンプレート

こちらからスプレッドシートがDLできます。

各経費の説明について

カナダ公式の説明が書かれているサイトはこちらから

アザラシ
アザラシ

経費まとめるの死ぬほど大変だったんだが

海外からの収入(Other Foreign Income)で申告する場合

  • 日本の給与明細があればOKです
  • 日本円を年の平均レートで、カナダドルに換算する欄があるので、下記サイトは必須です。
    参考:Annual exchange rates

オンラインでの申告の流れ

アザラシは下記の手順で行いました。2022年3月上旬から手続きを始めて、諸々終了したのが3月下旬。特に初回の場合は、余裕を持って行いましょう!

納税申告アプリで申告書の作成する

Welthsimple」というアプリケーションを使用しました。

「Welthsimple」がCRA(カナダ歳入庁)に税額を申告してくれます

CRA(カナダ歳入庁)が審査し終わると、メールが届きます

アザラシの場合は、申告した日から3日くらいかかりました。

CRA(カナダ歳入庁)のアカウントを作成しログインします

過去3年税務申告がない人は、審査後からしかアカウント新規作成ができません。
郵送で送られてくるセキュリティコードを使用してアカウント作成を完了します。

最終の納税額、還付額を確認し、必要であれば納税します

次の年に消費税の還付がある場合があります。

Step01 納税申告アプリで申告書の作成

今回は納税を「Welthsimple」オンラインのアプリケーションを使用して行ってみました。アプリでやる前は、紙でトライしてみようとしていたのですが、完全に無理でした。

「Welthsimple」に登録し、ログインしたら「2022 return」を選択します

「About You」名前や生年月日、SINナンバーなどを記入します
「NETFILE Access Code」初回の納税の方は使用できません。次回の納税の際にこちらのコードを入れると、前年度との連携ができるそうです。

「Canadian Mailing Address」カナダの住所になります。以降にCRAからアクセスコードが郵送で届く可能性がありますので、必ず受け取れる住所である必要があります。
「About Your Residence」自分の入国日などもこちらで入力することになります。

「You and Your Family」家族との状況について、記載します。
「Misc」その他の質問にyes / noで答えます。

「CRA My Account」CRAのアカウントへの登録について、初回の場合はメールアドレスを入力すると、そのまま査定通知を受け取る事ができます。
以降は「Manage your tax forms」から、必要なフォームを記入し、申告書の入力を行います。アザラシの場合は、「個人事業主(Sole proprietorships)」または「海外からの収入(Other Foreign Income)」で検索をして必要なフォームに記載しました。

Step2 納税の申告

「Welthsimple」で納税書を作成した場合、CRA(カナダ歳入庁)への納税申告の送信が可能です。最終確認をし、申告を完了させてください。

申告が完了すると、SINナンバーや氏名などは編集ができないようになります。
ただ、申告内容に間違いがあった場合など、再編集をして再度申告し直すことも可能だそうです。

「Welthsimple」からの申告が完了すると、確認番号が記載された「Welthsimple」からメールで、CRA(カナダ歳入庁)での納税申告の審査が開始する旨が送られてきます。

メール内ではCRAのアカウント作成についても触れられていますが、過去3年税務申告がない人は、CRAの審査後からしかアカウント新規作成ができません。
作成しようとしてもSINナンバーを記載する箇所でエラーが出るので、焦らず審査完了を待ちましょう

Step3 CRAの審査が完了する

納税申告の審査が完了すると、CRAよりメールが届きます。
審査が完了し、査定の通知がCRAアカウントに届いていますとの旨が記載されています。

この時点で初めてCRAのアカウントを作成することができます

Step4 CRAのアカウント作成

CRAのアカウントを作成しログインします(過去3年税務申告がない人は、審査後からしかアカウント新規作成ができません)
銀行口座などのパートナーアカウントと紐付けて登録することも可能です。

ログインして、CRAの管理画面に入ると、最終の査定後の納税額が確認できるようになります。
その額を支払う必要があるのですが、初回の場合はセキュリティーコードを管理画面へ入力しないと、支払いまで進むことができません

セキュリティーコードは、郵送で指定の住所まで送られてきます。アザラシの場合は、1週間程度でお家に届きました。

Step5 納税をする

アカウント作成が完了して、初めて納税まで進むことが出来るようになります。
納税の方法オンライン、対面、または郵送といくつかあり、選べるような形でした。

納税してタックスリターンを終了させましょう!

アザラシ
アザラシ

以上で、タックスリターンは終了です!本当にお疲れ様でした。

GST/HSTの控除で四半期にお金が返ってくる場合がある

申告した所得にもよるのですが、カナダ歳入庁は、通常、7 月、10 月、1 月、および 4 月の 5 日目に GST/HST 控除の支払いを行う場合があります。

なので、収入がなかったとしても必ずタックスリターンはした方が良いです。

アザラシ
アザラシ

わーい!お金返ってくるー!

ABOUT ME
アザラシ
アザラシ
海外リモートワーク、海外移住、ワーキングホリデーなど、生の体験談を発信する、旅する愉快な鰭脚類。
趣味はごはんを食べること、お腹がすいたり眠くなると機嫌が悪くなる。
アザラシを中心に世界が回っていると思っている。
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