[2023年度] 海外住み日本の会社員がハンガリーで納税してみた
2024年に入ってから、2023年度分の税務申告をハンガリーで行いました。ハンガリー国外から所得がある人向けの納税方法について紹介します。
ハンガリーで働いて納税
ハンガリーで何かしらの仕事をしている方や、海外から収入があっても居住国がハンガリーの場合は、ハンガリーへの所得税の納付義務があります。
アルバイトをしている場合は給料から雇用主が天引き、アザラシのように海外企業に勤めてリモートワークしている場合などは、基準の期間の間で定期的に所得税を前払い申告します。
定期的に支払った税金や収入は、年が明けてから前年分として税務申告をして確定させます。税金を払いすぎていた場合は還付を受けることができます。
年を跨いだ滞在の場合
(例)2023年9月〜2023年8月までの1年間ハンガリーに働けるビザを持って滞在する場合、翌年の1月から5月の間に、得た所得について個人所得税申告書を提出する必要があります。
- 2023年9月〜12月分 → 2024年の1月〜5月で個人所得税申告
- 2024年1月〜9月分 → 2025年の1月〜5月で個人所得税申告
もちろん、ハンガリーに居住していない年の前半(2023年8月まで)と、ビザが切れた後の後半(2024年10月以降)はビザを持った居住国に納税する必要があります。
来るタイミングによっては、複数国で税務申告をする場合があるので注意です!
納税するために必要なもの
納税番号(TAXカード)、Client Gateのアカウントの2つが必要です。
ビザが取れたらすぐに申請しにいきましょう。作り方についてはこちらの記事を確認してください。
海外での収入の納税方法
アザラシのように、ハンガリー国外の企業に勤めている場合は、所得税等が引かれないフルの額がお給料で支給されているため、個人所得税の申告を自分で手続きする必要があります。
ハンガリーと日本は租税条約を結んでいるため、双方で二重に課税されることはなく、居住国のハンガリーにのみ納めれば問題ありません。
- ハンガリーで働けるビザを持っている(ワーホリビザ)
- 日本の会社からお給料をもらっている(ハンガリー国内からの収入なし)
- 日本の非居住者で所得税は日本で源泉徴収されてない
- 職業は、WEB制作/ブロガー
個人所得税の納め方(四半期毎)
非居住者である雇用主からの所得に対する個人所得税は、所得の15%になります。
四半期ごとに基準四半期の翌月12日までに前払いをする必要があります。
納税の期間はこのような形になります。
- 2024年1月〜3月の所得の15%の納税は、2024年4月12日まで
- 2024年4月〜6月の所得の15%の納税は、2024年7月12日まで
- 2024年7月〜9月の所得の15%の納税は、2024年10月12日まで
- 2024年10月〜12月の所得15%のの納税は、2025年1月12日まで
ONYA
税務申告は「ONYA」というプラットフォームより行います。
ログインは、Client Gateのアカウント経由で行います。
ログインするとこちらの画面に遷移をします。「支払い」から個人所得税の納税を行います。
税務申告の方法(年明け)
定期的に支払った税金や収入は、年が明けてから前年分として税務申告をして確定させます。税金を払いすぎていた場合は還付を受けることができます。
2023年分の税務申告は、2024年1月20日〜5月20日の間に税務申告を行います。
eSZJA
税務申告は「eSZJA」というプラットフォームより行います。
ログインは、Client Gateのアカウント経由で行います。
ログインするとこちらの画面に遷移をします。「eSZJA23」から2023年度の税務申告を行います。
税務申告の不明点については
あくまでこちらで紹介しているのはアザラシの場合の事例ですので、ハンガリー現地で働いている場合や、その他、個人事業主として働いている方は、申請方法が違う可能性があります。
不明点がある場合は、こちらの公式問い合わせフォームから、テキストベースで質問を送ることができます。
なるべく詳しい回答を得るには、こちらの状況(そもそもアカウントにログインできているか等)や納税番号等の情報を十分に記載すると、かなりの長文でアドバイスをいただけます。大体1〜2週間程度で返答をもらえますので、税務の手続きは余裕を持って行いましょう。
英語で送ってOKです!一応翻訳したハンガリー語もつけておきました
異なる言語での納税は頭を抱えることが多いですが、納税は義務です!しっかりと行いましょう!