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カナダ

インタビュー!30年前のカナダのワーホリについて聞いてみた

インタビュー!30年前のカナダのワーホリについて聞いてみた
kanri_azarashi
この記事では

ワーホリ中に出会った、在バンクーバーの日本人のビーバーさんに、30年前のワーホリについてインタビューしてみました。
主観も混ざりますので、こういった意見や感じ方もあるんだと、大きな心で見ていただけると嬉しいです。

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インタビューの概要

アザラシ
アザラシ

はじめに、基本情報を教えてください!

1993年、当時26歳の時ににワーキングホリデーでバンクーバーに1年滞在しました。その後観光ビザで6ヶ月延長した後に、再度学生ビザで1年間バンクーバーへ来ています。
学生ビザの後にカナダ人のビバ夫と結婚し、現在は在住30年目くらいになります。

ビーバーさん
ビーバーさん
アザラシ
アザラシ

アザラシとオットも、とてもお世話になっています!

30年前のワーホリはどうだった?

日本からワーホリに行けた国について

アザラシ
アザラシ

当時、ワーキングホリデーに日本から行けた国はオーストラリア、ニュージーランド、カナダの3ヶ国でした。その中でなぜカナダを選びましたか?

一緒に行った友達がLAメタルが大好きで、頻繁にアメリカに行っているような子でした。ワーホリ自体も彼女に誘われたことがきっかけだったので、アメリカ西海岸にアクセスがしやすい、カナダの中でもバンクーバーになりました。
また、私自身は英語を勉強したいという気持ちがあり、アクセント的な点でもカナダがいいと聞いたのも決め手の一つです。

ビーバーさん
ビーバーさん
アザラシ
アザラシ

ビバ夫さん(ビーバーさんの旦那さん)に質問です。当時カナダからワーホリに行けた国はありましたか?

日本はもちろんワーキングホリデーの協定があったので行けたと思います。その他だとUKは多分行けたと思います。

ビーバーさん
ビーバーさん

情報収集について

アザラシ
アザラシ

日本からワーキングホリデーに行く人はどんな感じの人が多かったですか?

世界中を旅したいバックパッカーみたいな人や、自転車で大陸横断しているような人、自然が大好きなアウトドアタイプな人、めっちゃ英語を勉強したい人などがいました。

自分の世代くらいから、ちょうど正社員ではなくフリーターみたいな働き方をする人が出てきて、日本で数年働いて、次に何をやろうかと考えた中でワーキングホリデーを選択する人もいました。当時のフリーターは少し変わった人というイメージを持たれていました。

ビーバーさん
ビーバーさん

費用について

アザラシ
アザラシ

今と外貨レートも物価も違うと思いますが、かかった諸々の費用について教えてください。

行くまでの片道航空券は、アメリカ経由の乗り継ぎ便で$500〜600でした。困らない程度に現金と、トラベラーズチェックにはまとまって大きなお金$5000〜6000程度を持っていきました。

ビーバーさん
ビーバーさん

当時のバンクーバー(カナダ)はどうだった?

日本との物価の差

アザラシ
アザラシ

当時の日本円とカナダドルのレートはどのくらいでしたか?

当時、CADは70円〜90円くらいでした。服やら靴やらが安く感じて爆買いしていました。スターバックスではTAXを入れてコーヒー1杯2CADくらい、99¢の安くて大きなピザなどのファストフードが沢山あったため、自炊はたまにするくらいでした。

ビーバーさん
ビーバーさん
アザラシ
アザラシ

家賃などはどうでしたか?

場所はダウンタウンで、ベッドルームなしのスタジオタイプ(シェアなし)で500CADくらいでした。

ビーバーさん
ビーバーさん

あったもの、無かったもの

アザラシ
アザラシ

日本からカナダに渡航して、これ欲しいな〜とか思ったものはありますか?

日本食はありましたが、当時はラーメン屋がありませんでした。(一応あったけどインチキラーメン屋)
あとはスナック系のお菓子が日本に比べたら少なかったので、恋しく思う時もありました。
今沢山ある韓国料理屋もありませんでしたね。

ビーバーさん
ビーバーさん

人種比率について

アザラシ
アザラシ

ビバ夫さんに質問です。当時のバンクーバーにはどんな人種がいましたか

日本人の観光客や学生は多かったような気がします。東アジア圏だと、イギリスからの返還(1997年)前で移民してきた香港人、また台湾人も多かった。中国本土と、韓国人はいなかったと思います。
フィリピン人も昔から多かったけれど、独自のコミュニティの中で暮らしている印象でした。

ヨーロッパは昔から多くて、イギリス人やドイツ人などがいました。またウクライナからの移民は多かったと思います。隣接しているアメリカ人はもちろん沢山いて、中南米系はあまりいなかった。インド人は昔から多くて、中東系はあまりいませんでした。アフリカ系は今も昔もあまりいない印象です。

ビーバーさん
ビーバーさん

交通インフラについて

アザラシ
アザラシ

バンクーバーの電車やバスはどんな感じでしたか?

当時は、Expo Lineと、バスのみでした。価格は1.5CADでした。
ダウンタウンに住んでた身としては、バスが来ないとかそういった不便さははありませんでした。

ビーバーさん
ビーバーさん

仕事について

アザラシ
アザラシ

当時はどんな仕事をしていて、どんな仕事を選べましたか?

日本食レストランのウェイトレスと、お土産屋で働いていました。ワーホリの人たちはほとんど接客業、英語ができる人でもオフィスなどで働いている人はいませんでした。
当時の最低賃金は7〜8CAD程度でした。

ビーバーさん
ビーバーさん

タックスリターンについて

アザラシ
アザラシ

今はオンラインで完結するタックスリターンですが、1993年はギリインターネットがなかったと思います。どんな風に納税してましたか?

申請は紙で行ってました。当時はバンクーバー新報という日本人用の新聞があって、そこに載っている広告などを見て代理申請をお願いしてました。

ビーバーさん
ビーバーさん

政治や国のスタンスについて

アザラシ
アザラシ

当時のカナダの対外関係や、政治の方向性みたいなのはどんな感じでしたか?

対外関係ですと、隣国アメリカに影響される部分は少なからずありますが、仲が極端に悪い国などはなく、うまくやっていた印象です。

ビーバーさん
ビーバーさん

今のワーホリ、昔のワーホリ

日本から短期間でもカナダに来る方、移住を考えている方が沢山いると思います。カナダってここが良い!ここがちょっと…!って思うところを聞いてみました。

自然が豊か

アザラシ
アザラシ

カナダに来て思ったことは、空が広くて、公園、山、全てのスケールがでっかいな!と思いました。
バンクーバーの夏なんて本当に最高ですよね。

のびのびと暮らしたい人、アウトドアが好きな人にとってはベストな選択肢かもしれません。もう日本の夏には戻れないですね…。

ビーバーさん
ビーバーさん

英語が第一言語

アザラシ
アザラシ

英語を学ぶことを考えると、第一言語でなおかつビザが取りやすいカナダは、1番初めの渡航先としては良いですよね。
銀行口座とか作った時に思ったのですが、英語が上手じゃなくても優しく丁寧に対応してくれました。

英語の勉強をしたい人にとっても、第一言語であることは留学やワーホリ先を選ぶ上でのポイントになると思います。
遡っていけばみんな初めは移民なので、寛容です。英語が上手でなくても、受け入れる気持ちは持っていると思います。

ビーバーさん
ビーバーさん

世界情勢が見える

アザラシ
アザラシ

外国に住みはじめてから、日本にいる時より入ってくる情報はかなり違うように感じています。ビーバーさんもそんな感じでしたか?

今はSNSがあるので、昔ほどではないかもしれませんが、カナダでは世界各国からの移民がいるので、さまざまな国の情報が手に入れられると思います。より世界を身近に感じることができますね。
世界情勢は日本にいるより見るけれど、情報規制がされている部分も多少はあるように感じます。

ビーバーさん
ビーバーさん
アザラシ
アザラシ

カナダは他国とも良い距離感の国な気がしますね。

仲が極端に悪い国はないと思いますね。
移民から成り立っている国なので、それが政治などに影響することもありますが、先住民の人達への沢山の支援もしています。

ビーバーさん
ビーバーさん

人に干渉されない

アザラシ
アザラシ

色々な人の話とかを聞いている中で、生き方なども人に干渉されないところも居心地の良さかなと思ってます。

他人から干渉されることはあまりないのは確かですね。人は人という意味では日本より干渉を受けづらく、生きやすいと感じる人が多いかも。
ただ、ある意味自分で全部やらなくてはならなくなるので、たくましくなれる部分も!

ビーバーさん
ビーバーさん

寛容でいることを求められる

アザラシ
アザラシ

様々な人種が集まってくる国でもあるので、驚くことはもちろんあるし、自分にとっての当たり前が当たり前でないことを思い知らされます。

文化と宗教の違いで、もちろん受けてる躾や教育が違ったりするため、合わない人も多少なりともいるのが現実。たとえ合わない人でも受け入れなければならない寛容さを求められることがあります。

ビーバーさん
ビーバーさん

セクシャルマイノリティに寛容

アザラシ
アザラシ

Netflixのドラマなどで見ていた世界があり、当事者の話などを聞いて驚いたことも多かったです。日本では結婚のフルの恩恵を受けるには異性同士の婚姻が必要ですが、カナダは違うんですよね。

そうですね、同性同士の結婚ができ、仕事の福利厚生、税控除なども、異性カップル同様に受けることができます。

ビーバーさん
ビーバーさん

マリファナ合法

アザラシ
アザラシ

バンクーバーきて思ったのは、みんな酒飲むよりマリファナやってるんじゃないか?ってくらい身近にあるし、おしゃれな店もある!バンクーバーはLIQUR SHOP(酒屋)行かないとお酒買えないので、ハードルとしては同じくらいに感じました。

合法になっているので、好きな人にとっては天国ですよね。

ビーバーさん
ビーバーさん

これからカナダでワーホリする方へ

ビーバーさんへのインタビューを通じて、これからワーホリする方へのアドバイス的な部分が見えてきたように思えるので、書き留めます。

目的を決めて準備をする

慣れない土地で、家探し、職探し、生活をするだけで大変に感じると思います。はじめはバタバタしていて、1年なんてあっという間です。

環境を変えて、さらに趣味や勉強を新しく始めるのだと、いっぱいいっぱいになりがちです。日本にいる時から始められる勉強、趣味のベースは整えておくとアウトプットの場として、有意義に時間を使えると思います。

自信を持って話そう

我々が日本語を数十年かけて完璧に読み書きできるようになったことを考えると、1年のワーホリじゃ伸びるにも限界があります。不完全でも、自信を持って話すことが大事です。できれば語学学校の友達ではなく、ネイティブの友達を作って話す機会を増やす事を意識しましょう。

やらざるを得ない状況を作ろう

成長する瞬間として、どうしてもやらなければいけない状況に自分の身を置くことも必要です。苦しいこともありますが、頑張りましょう!

アザラシ
アザラシ

始める前に知りたかったことばかりだ〜〜!ビーバーさんビバ夫さんありがとうございました!

ABOUT ME
アザラシ
アザラシ
海外リモートワーク、海外移住、ワーキングホリデーなど、生の体験談を発信する、旅する愉快な鰭脚類。
趣味はごはんを食べること、お腹がすいたり眠くなると機嫌が悪くなる。
アザラシを中心に世界が回っていると思っている。
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