マラケシュってどんなとこ?旅行前に調べてみた
旅行前にその土地のことを調べてみたシリーズ、マラケシュ編です!モロッコに行く前に見ておくと楽しめる書籍の紹介も。
マラケシュってどんなとこ?
場所
北アフリカに位置する、モロッコの代表的な都市のひとつになります。モロッコは西に大西洋、北に地中海を臨み、東はアルジェリアと国境を接しています。南はサハラ砂漠に広がり、地理的に多様な自然環境を持つ国です。マラケシュはアトラス山脈の北麓に広がるオアシス都市で、赤土を使った建物群から「赤い都市」と呼ばれ、旧市街(メディナ)は迷路のようなスークや壮麗な宮殿が並ぶ歴史的な観光地です。
天気
地中海性気候とステップ気候の中間に属し、夏は非常に暑く乾燥しており、日中の気温が40℃前後に達することもあります。一方、冬は比較的温暖で、最低気温は5〜10℃程度にとどまります。春と秋は観光に最適で、日中の気温は20〜30℃前後と過ごしやすく、夜との寒暖差に注意が必要です。年間を通じて晴天が多いのも特徴です。
歴史的に覚えておきたいキーワード
アルモラビド朝の建都(11世紀)
1062年、ベルベル系のアルモラビド朝によって築かれ、モロッコの首都として発展を始めました。カスバや防壁が整備され、都市の基盤が形作られました。
アルモハド朝とクトゥビーヤ・モスク
12世紀にはアルモハド朝が支配し、象徴的建築であるクトゥビーヤ・モスクが建設されました。マラケシュはイスラム建築と学問の中心地として栄えました。
サアード朝とバディ宮殿の栄華
16世紀にサアード朝が首都とし、バディ宮殿やサアード朝の墳墓群が築かれました。北アフリカとサハラ交易の拠点として黄金期を迎えました。
アラウィー朝と宮殿都市の再興
17世紀以降、現王朝であるアラウィー朝の支配下に入り、バヒア宮殿や庭園が整備されました。都市は商業と宗教の中心地として再び繁栄しました。
フランス保護領と観光都市化(20世紀)
1912年からフランス保護領に組み込まれ、近代的インフラが導入されました。独立後は文化遺産としての旧市街が注目され、現在では世界遺産に登録される観光都市へと発展しています。
マラケシュの有名観光地
ジャマ・エル・フナ広場(Jemaa el-Fna)
昼は屋台や大道芸、夜は活気あるフードマーケットになる旧市街の中心広場。世界無形文化遺産にも登録。

クトゥビーヤ・モスク(Koutoubia Mosque)
高さ約70mのミナレットを持つマラケシュの象徴的建築。内部は非ムスリム立ち入り禁止だが外観の壮麗さは必見。

バヒア宮殿(Bahia Palace)
19世紀に建てられた豪華な宮殿。精緻なイスラム装飾や広大な庭園が美しい。

マジョレル庭園(Jardin Majorelle)
フランス人画家ジャック・マジョレルが造り、後にデザイナーのイヴ・サンローランが修復した庭園。鮮やかな青が印象的。イヴ・サンローラン美術館、ベルベル・ミュージアムなどセット入場券もあり

マラケシュ博物館
旧市街メディナにある19世紀の宮殿を利用した博物館です。イスラム装飾が美しい中庭を中心に、伝統工芸品、陶器、宝飾品、書籍や現代美術が展示されています。モロッコの歴史と文化を体感できる観光名所です。

By Mike Prince from Bangalore, India – Courtyard with Chandelier and Fountain, CC BY 2.0, Link
マラケシュ近郊の観光地
ウリカ渓谷(Ourika Valley)
マラケシュから約1時間。アトラス山脈の自然美を楽しめる人気の避暑地で、滝や村を巡るトレッキングが魅力。

By Flickr user: Bryce Edwards https://www.flickr.com/photos/bryceedwards/316360001/ – Flickr:, CC BY 2.0, Link
エッサウィラ(Essaouira)
大西洋岸の港町で車で約2.5〜3時間。城壁に囲まれた旧市街は世界遺産で、魚介料理やアートも楽しめる。

アイト・ベン・ハッドゥ(Aït Benhaddou)
サハラへの入り口、車で約4時間。カスバ(要塞化された村落)が世界遺産に登録され、映画『グラディエーター』『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地としても有名。

マラケシュ旅行前に見たい映画
グッバイ・モロッコ
1972年。イスラム神秘主義に惹かれている25歳のシングル・マザー、ジュリア(ケイト・ウインスレット)は、8歳のビー(ベラ・リザ)と6歳になるルーシー(キャリー・ムーラン)というふたりの娘を連れて、ロンドンからマラケシュへとやって来た。慣れない地の安アパートで暮らしていたある日、彼女達は大道芸人の青年ビラル(サイード・タグマウイ)と出会う。まもなくジュリアとビラルは恋に落ちた。ビラルは3人を自分の故郷に連れていくが、そこで彼はかつて妻だった女性と再会し、気まずくなって4人は早々に村を出る。だが町に帰る途中、ジュリアとの文化的ギャップを感じ始めたビラルは、3人と別れることにした。町に戻ったジュリア達は、カフェで出会った紳士サントニ(ピエール・クレメンティ)の勧めで、彼の邸宅にしばらく滞在する。やがて“普通”であることを望むビーを邸宅に残し、ジュリアはルーシーを連れてアルジェリアヘ。再び町に帰ってくると、ビーは孤児院に預けられていた。ジュリアはビーを連れ戻し、再び安アパートでの生活へ。そこにビラルが現れた。久々の幸せな生活。しかしそれもつかの間、ビーが熱病で倒れてしまう。彼女はやがて快方に向かうものの、ジュリアはもうここでの生活も潮時だと感じ始めた。ビラルは商売道具の軍服を売るという違法行為を犯して、3人のロンドン行きの切符を買った。汽車に乗り込むジュリア達。窓の外の平原では、車に乗ったビラルが懸命に手を振っていた。
シェルタリング・スカイ(The Sheltering Sky)
北アフリカの砂漠地帯。ニューヨークから来た作曲家・ポートと妻のキットは、かつての愛も情熱も失っていた。異国の熱気に誘われるまま、ポートは土地の女と快楽に溺れ、一方のキットも旅に同行した青年との情事にふける。2人の愛の果てに待つものは…。
マラケシュ旅行前に読みたい本
マラケシュの声 – エリアス・カネッティ
モロッコの古都マラケシュの人々の心に深く旅し、その話し言葉・叫び声・つぶやき・歌などの神話的・呪術的に響きあう聴覚上の世界に、失われた「原初の言葉の顕現」と「人間の魂の始原の郷国」をさぐりだす。異文化にふれあいながら、作家カネッティの「死の意識」の風景のなかに、マラケシュが直面する内的現実を浮き彫りにした感受性あふれる紀行文学的文明論。
モロッコを知るための65章 – 私市正年、佐藤健太郎 編著
マグリブ(日没の地)の西の果てモロッコ。そこは灼熱のサハラ砂漠と冠雪のアトラス山脈を抱える大地に、イスラームとヨーロッパ、そしてベルベルの文化が混在する驚くほど多様性に富んだ国である。そのモロッコの知られざる素顔を65のトピックで紹介する。

