リスボンってどんなとこ?旅行前に調べてみた

旅行前にその土地のことを調べてみたシリーズ、リスボン編です!ポルトガル、リスボンに行く前に見ておくと楽しめる書籍の紹介も。
リスボンってどんなとこ?
場所
南ヨーロッパに位置する、ポルトガルの首都になります。ポルトガルは西と南を大西洋に面し、東と北はスペインと国境を接しています。リスボンはテージョ川の河口に広がる港湾都市で、坂の多い街並みと、歴史的建築、そして大航海時代の面影を残す美しい都市として知られています。
天気
地中海性気候に属し、夏は温暖で乾燥しており、日中の気温は25〜30℃前後まで上がることもあります。一方、冬は比較的穏やかで、最低気温は5℃前後まで下がる程度です。春と秋は過ごしやすく観光に最適なシーズンで、年間を通じて日照時間が長いのも特徴です。
歴史的に覚えておきたいキーワード
ローマ時代とイスラム支配
古代ローマ時代、リスボンはルシタニア属州の都市として発展し、8世紀以降はイスラム勢力に支配され、建築や文化にその影響を残しました。
レコンキスタと王国の都
1147年、アフォンソ1世がイスラム勢力からリスボンを奪還。1255年頃にはポルトガル王国の首都に定められ、政治と経済の中心地として発展しました。
大航海時代の栄光
15〜16世紀、大航海時代の主要拠点として繁栄し、ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見(1498年)をはじめ、世界交易の中心都市として黄金期を迎えました。
1755年の大地震
1755年11月1日の大地震(M8.5〜9.0)は津波と火災を伴い都市の大部分を壊滅。ポンバル侯の指揮で近代的な都市再建が行われました。
近代化と欧州統合
1974年のカーネーション革命で民主化が進み、1986年のEU加盟を経て国際都市へと発展。歴史遺産と現代文化が共存する都市として再び脚光を浴びています。
リスボンの有名観光地
ベレンの塔
大航海時代を象徴する世界遺産。かつては要塞として建てられ、現在はリスボンのランドマーク。

ジェロニモス修道院
マヌエル様式建築の傑作。ヴァスコ・ダ・ガマの墓もあり、大航海時代の栄華を物語っています。

サン・ジョルジェ城
丘の上に築かれた城塞。リスボンの街とテージョ川を一望できる絶景ポイントで、歴史散策にも最適。

サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台
バイロ・アルト地区にある消臭力のCMでもお馴染みの人気展望台。市街を見渡せ、夕景が美しい。

コメルシオ広場
アーチと広場が美しいリスボンの玄関口。カフェや散歩に最適。

リスボン近郊の観光地
シントラ
リスボンから電車で40分。世界遺産の町。ペーナ宮殿やムーアの城跡など、おとぎ話のような景観が魅力。

カシュカイシュ
リスボンから電車で40分。海沿いのリゾート地。ビーチや港町の散策が楽しめ、日帰り旅行に人気。

ファティマ
リスボンからバスで約1時間半。カトリック三大聖地の一つ。聖母マリア出現で知られ、巡礼者が訪れる宗教都市。

リスボン旅行前に見たい映画
リスボンに誘われて
スイス・ベルンの古典文献学教師ライムント・グレゴリウス、57 歳。多様な言語に精通し、チェスの名士で、同僚 や生徒から畏敬される存在。学校へと向かうある嵐の朝、グレゴリウスは橋から飛び降りようとする赤いコートを 着たポルトガル人女性に出会う。彼女が持っていた一冊の本を手にしたことがきっかけで、ライムントは何かに取 りつかれたようにリスボン行きの夜行列車に飛び乗った。リスボンで、著者アマデウ・デ・プラドの妹や親友を訪 ね歩くにつれて、アマデウの人生が徐々に明らかになっていく。独裁体制下の激動の日々を生きたアマデウの誇り、 苦悩、レジスタンスの同志との友情と裏切り、生涯の恋、そして本を著した理由。アマデウの人生を辿るその旅は、 ライムント自身の人生を見つめ直す旅でもあった。旅の終わり、ライムントが見つけたものとは―!?
リスボン物語
録音技師ビンターの許に、友人の映画監督から1枚の絵葉書が届く。国境のなくなったEUの道路を通ってリスボンに彼を訪ねるビンターだったが、当人はビデオ映像を残して消えていた。ガンマイクで街の音を拾って歩く彼の耳に、美しい女性テレーザの歌声が届く……。リスボン市の依頼を受けたベンダース監督が、映画百年にあたって世界最高齢のオリベイラ監督を迎えて軽やかに綴った映画への愛の賛歌。
リスボン旅行前に読みたい本
リカルド・レイスの死の年- サラマーゴ,ジョゼ(岡村多希子訳)
詩人ペソアの異名者が彷徨するリスボン・1936年の日々…ノーベル賞作家が歴史の転換点を描くテクスト性を秘めた幻想小説。
ヤマザキマリのリスボン日記 テルマエは一日にして成らず – ヤマザキ マリ
創作の泉はポルトガル・リスボンにあった! イタリア人姑との攻防、運送業者との果てなき戦い、日本の風呂への渇望……。『テルマエ・ロマエ』原作者がヨーロッパの果てから綴る、苦悶と喜びあふれた4年間のモーレツ日記。《解説・本上まなみ》